インバウンド観光とは?どんなメリットがあるの?成功事例もあるが課題もある

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数年前からよく耳にするようになった「インバウンド」という言葉をご存知でしょうか?

広義には外国人が訪れてくる旅行を指す言葉です。

新型コロナウイルスが蔓延する以前は活気がありましたが、コロナの蔓延と共に観光客が減り下火になってしまいました。

しかし、コロナウイルスの蔓延が落ち着きを見せると共に再び「インバウンド観光」という言葉も聞くようになってきました。

そんな中でインバウンド観光がなぜ注目されているのか。

ここを理解していないと周りに取り残されてしまいますよね…

そこで、今回インバウンドについて理解できるよう概要をご紹介します!

これで今後インバウンド客の観光について理解が足りず、恥ずかしい思いをする心配もなくなりますね!

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インバウンドとは?地方にメリットがあるって本当?

インバウンドとは

インバウンドとは、外国人が訪れてくる旅行のことを指す言葉です。

ゆえに度々耳にする、「訪日外国人旅行」や「訪日旅行」という言葉は日本へのインバウンドということになります!

この言葉を多く聞くようになったのは政府が観光立国を目指すと宣言した2003年以降です。

昔からある言葉ではなくここ数年で使われるようになった言葉というのは意外ですよね!

インバウンド観光を促進するメリット

政府が観光立国を宣言して以降インバウンドという言葉が増えたことは分かりました。

ただ、どの様なメリットがあってインバウンドに力を入れることとなったのでしょうか。

外国人旅行客が日本に来るからといって何が良いのか直観的に少し分かりにくいですよね…

インバウンドの一番のメリットは、経済効果です。

交通機関の利用や食事、宿泊、レジャーなど旅行というのは様々な場面でお金を使ってもらえます。

この使ってもらえるお金は日本人だけよりも、海外から来る人達の分も増やせれば全体の経済効果も上がるというのはイメージしやすいと思います。

さらに観光というのは、首都圏・地方関係なく魅力的な観光資源があれば消費を促進できます。

これによりインバウンド観光客に地方に来てもらえればその土地に直接的な経済効果をもたらします。

これまでインバウンドと地方創生はセットで聞くことも多かったですが、このような理由からなのですね!

インバウンド観光の現状は?

では2003年に政府が観光立国を宣言して以降、現状はどうなっているのでしょうか?

2018年には過去最高のインバウンド観光客3000万人を突破して、消費額は約4.5兆円となりました。

非常に順調に成長しており、政府は2030年までに6000万人を目指しているようです。

しかし、新型コロナウイルスの蔓延により現在は大きく観光客数を落としているのが実情です。

これまでインバウンド観光客を当てにしていた観光地では苦しいですよね。

インバウンド施策の成功事例は日本国内である?

これまでインバウンドの概要について見てきましたが、実際日本国内での成功事例はあるのでしょうか。

2018年に約4.5兆円の経済効果をもたらしているだけあり成功事例もいくつかあります!

宮崎県 高千穂町

宮崎県にある人口1万人ほどと小さな町ですが、この町には最高10万人ほどのインバウンド観光客が来ました。

高千穂町がインバウンドで成功した大きな要因が「データを使用したマーケティング戦略」だと考えられます。

これまで観光業界では、担当者の経験や勘で何となく施策が進められており、消費材や飲食店などで活用されているマーケティング的な考え方は重要視されていませんでした。

言われて見ればマーケティング×観光という考え方はあまり見かけないかもしれませんね…!

そんな中、高千穂町は思い込みから抜け出すためにデータを活用して客観的に現状を整理しました。

その結果、データを用いたことによって2017年には7万人の観光客を突破しました。

長野県 上高地市

長野県上高地市ではシンガポール人にターゲットを絞り込んだ施策で成功しました。

シンガポールでは、観光の目的の一位に食があることに注目しました。

食体験を軸にした長距離バス旅行をPRすることで、一見関連性の低いものと組み合わせて成功した例ですね。

佐賀県

多くの自治体はインバウンド観光客の数が多い韓国や中国人を誘致しようとします。

佐賀県も当初は韓国・中国をターゲットとしましたが、競合が多い中でカニバリが起こりうまくいきませんでした…

そんな中、ビザ緩和が始まったばかりのタイにターゲットを変えたところ成功しました。

競合が多くいるところにいかず、あえてニッチな領域で勝負して勝ちを収めた成功時例ではないでしょうか!

インバウンド観光の課題は?地域住民の協力が不可欠!

ここまでインバインド観光の概要を理解して、具体的な成功事例を見てきました。

今後の課題としてはどのような点があるのでしょうか。

細かく見れば課題は多くありますが、代表的なものとして以下2点です。

オーバーツーリズム

最も大きな課題はオーバーツーリズムであると考えています。

オーバーツーリズムという言葉は多くの方はあまりなじみのない言葉かも知れません!

観光客が過剰に増えてしまったことで、その地域の整備が追い付かず、地域住民の生活や自然環境に悪影響を与えることです。

インバインド観光を促進していく中で、そこに住んでいる方々の協力というのは必要不可欠なものです。

地域住民の生活を脅かすことなく、インバインド消費を増やしていくことが今後大きな課題となっています。

首都圏と地方での集客差

インバウンド客によって地方の活性化が期待されています。

しかし現状まだまだ十分に活性化しているとは言えないのが現状です。

その理由として、インバウンド客が首都圏に留まってしまう傾向があるということが、1つ要因として挙げられます。

交通機関と、インバウンド客の特性が原因ではないかと考えらえれいますが早急に解決策を見つけていきたい課題となっています。

まとめ

  • インバウンドとは外国人が訪れる旅行のこと
  • インバウンドの1番のメリットは観光客が地域にもたらす経済効果
  • 2018年までは3000万人を超えて順調だったがコロナ以降は失速
  • 日本国内での成功事例は複数あり、いずれも他の地域との差別化を図っている
  • オーバーツーリズムや集客格差などの課題もまだまだ多くある

インバウンド観光客がもたらす非常に大きな効果や概要を理解できたのではないでしょうか!

これでインバウンドという言葉を耳にしても話においていかれることなく会話ができますね。

困難な要素が多い状態ではありますが、今後少しでも多くの地域がインバウンドにより活性化していくと嬉しいです。

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